「もうちょっと」(12・28)

もうちょっと寝たら。お正月だ。
♪はやくこいこい お正月  なんて歌、もう数えきれないほど歌った。
何十回もお正月を迎えて、過ごした。
思い出は歳の数だけある。
子供のころも、子育ての時も楽しかった。
そして老人になった。
今年からはれっきとした後期高齢者の部に入った。
もう抜けられない。
日々、年齢と共に生きている。いや、生かされている。
だのに文句、たらだら。
人間としての基本を忘れている。
年寄りの図々しさに、自分のことながら舌を巻いている。
「ありがとう」が少なくなった。
最近はこころして「こんにちわ」と「おはよう」を言うようにしている。
道ですれ違う知らない人に対しても。

もう鬼籍の人になった人には「ありがとう」をいっぱい言いたい。
私を育て、大きな慈愛で見守ってくれていたのに。
居なくなって想うとは、なんという情けないことだろう。
子供に還る歳になって、やっと気づくアホである。

先生・同級生・・
両親・親族・・・いっぱい可愛がって貰った。
もう少し、生きながらえていてくれたら「ありがとう」を言えたかもしれない。
今はちょっとだけ素直になれた。
わがまま放題に育って、何も知らない世間知らずが、この社会で生きて来られたのもみんなのお蔭だ。
日々の生活が修行なら、現在進行形の修行中。
自然も人間も私に教えてくれる。
「もっと自然に素直になりなさい」と。

今年も年末には何もしない。
大してやらねばならない事もなし。
大掃除、おせち。
今は便利になって、美味しいものを買える。
「腹八分だよ」と、自制していても、もうちょっとと十二分になる。
困ったお年寄りになった。
ブレーキが効かない暴走車のようだ。

今日は庭の花をいじった。
春になったら咲きますようにと、株分けした。
庭に穴を掘って、ゴミを埋めた。
寒いから、みみずが一匹も出て来なかった。
地中深くで、冬眠している?
みみずが居る畑では、野菜がよく育つそうだ。
ガーデンレタスが大きく手を広げている。
やがて私の口に入る。
庭のロウバイが蕾を膨らませている。
何度、カメラで撮っても、うまく映らない。
白いもの・白っぽいものは難しいらしい。
これも自然のなせる業なのだろう。
自然と共生しよう。
あといくつ寝るとお正月?
「あと、四日だよ」